ライフスタイルや社会構造の変化は、初婚年齢や出産年齢に影響をもたらし、不妊症は今や6組に1組が相当するというデータもあります。
近年、出生数を母の年齢別にみると、20〜24歳、25〜29歳、30〜34歳では前年に引き続き減少する一方で、
35歳以上の各階級では前年に引き続き増加の傾向にあります。(厚生労働省)
1978年に始まったART(生殖補助医療)は、今や全出生数の1%強を占めるようになりました。
しかし、例えば体外受精(IVF)・胚移植(ET)の移植あたりの出産率は16.2%と厳しいのが現状です。
古来、冷え症が不妊をもたらす原因とされてきたました。しかし最近の動向をみると、単純な冷え症からくるものはむしろ少数で、ストレスや運動不足、出産年齢によるところが大きいと考えられます。
残念ながら、年齢因子は戻すことができません。
良い卵を排卵するための卵巣や子宮環境を整えることが、東洋医学者の役割と考えています。
すみれ堂では不妊症をいくつかのタイプに分けて考えています。簡単に表にすると次のようになります。
あなたはどのようなタイプに当てはまりそうですか?
タイプ | 肝気鬱型 | 肝血虚型 | 脾気虚型 | 腎陽虚型 | 腎陰虚型 | 瘀血型 |
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月経周期 | 周期により 不安定 |
延長 | 高温期短縮 | 高温期短縮 | 低温期短縮 | 延長気味 |
月経期間 | 周期により 不安定 |
期間短縮 | 延長 | 延長 | 短縮 | 延長 |
経血の色 | 淡紅色 | 薄いピンク色 | やや薄い ピンク |
薄いピンク | 赤み強い | 紫っぽい |
経血の量 | 2〜4日に多い | 少ない。特に後半少ない | ふつう | ふつう | やや少ない | 初日少なく 漸増 |
経血中の塊 | あることも ある |
ないことが 多い |
ないことが 多い |
ないことが 多い |
赤紫の塊が ある場合が ある |
黒紫の塊が あることが 多い |
おりもの | ふつう | 少ない | 白色で やや多い |
白色で やや多い |
少ない | ふつう |
月経痛 | 月経前に 下腹部痛が 顕著 |
下腹部の弱い 痛み |
下腹部の弱い 痛み |
下腹部の弱い 痛み |
腰痛、弱い 下腹部痛 |
痛みが強い |
BBT (基礎体温表) |
高温層、低温層ともに不安定 | 低温期が延長 | 高温期が 犬歯型 |
低温期、高温期ともに低め | 低温期が短い | 不規則な状態 |
その他 | 肩こり、イライラなど | 鬱々、不眠 など |
めまい、倦怠感など | 月経時下半身が怠いなど | 便秘、寝汗 など |
肩こり、便秘、頭痛など |
実際には、明確にこのタイプと決まるケースの方がむしろ少なく、2つ〜3つが同時に現れたり、同じ人でも月経の周期によって微妙にタイプが変化したりします。
すみれ堂では、生殖力とは体の「余力」である、と考えています。
「余力」を作るためにはそれぞれの体質を踏まえて、健康体に近づけることが近道です。
健康な体作りのためにそれぞれの体質に合わせて、養生法や自宅でのお灸などを提案しています。
1.基礎体温表
正確な排卵日が分からないなどの問題が指摘されていますが、東洋医学的に分析することで、
治療の方向を定めています。
2.今まで受けてきた不妊治療の検査結果など
ホルモン値などを参考に、鍼灸治療の妥当性や方向性を検討します。
※当日は膝の上、肘の上まで出せる服装で来院下さい。着替えもご用意しております。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。